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消化管疾患 - ポリープGastrointestinal disease

ポリープ

胃ポリープ

ポリープとは粘膜における肉眼的に隆起した病変の総称で様々なタイプのポリープがありますが、胃のポリープには腫瘍性のものと非腫瘍性のものに大別できます。
症状はほとんどなく、検診などで胃バリウム検査や内視鏡検査を受けないと診断できないことがほとんどです。

 

腫瘍性ポリープ

隆起型の胃がん、胃腺腫やカルチノイドがこれにあたります。診断がついた際には内視鏡下または外科的に切除することが望まれます。

 

非腫瘍性ポリープ

過形成ポリープ、胃底腺ポリープ、特殊型のポリープなどがありますが、たいていの場合は切除する必要がなく、経過観察されることが多いですが、最近胃底腺型胃がんなども報告されており、定期的に検査を受けることをお勧めいたします。
また過形成ポリープはピロリ菌との関連も明らかになっており、除菌治療によって縮小したり消失することがあります。
まれに遺伝性疾患の合併症としての多発性ポリープがあり、大腸などの検査を要することがあります。

 

大腸ポリープ

大腸ポリープでは約80%が腫瘍性ポリープを占め、胃ポリープと異なり非腫瘍性ポリープの頻度は低いとされています。
粘膜由来のポリープに対して粘膜下組織に発生するポリープを粘膜下腫瘍と呼びます。
大腸ポリープは男性に比較的多く、50歳から70歳代に多いとされています。

 

症状

それほど大型ではない大腸ポリープではほとんど症状はありません。
便通異常や持続する腹痛など、他の症状や検診で便潜血が陽性となったため行った大腸内視鏡検査で発見されることがほとんどです。
直腸下部から肛門にできたポリープではまれに出血や脱出で発見されることもあります。

 

腫瘍性ポリープ

腺腫や癌などがこれにあたります。
腺腫は良性ですが腫瘍性ポリープで、5㎜以上の大きさのものは切除が推奨されています。たいていのポリープは内視鏡下に粘膜切除などで切除が可能ですが、側方発育型の比較的大きなポリープは内視鏡的粘膜切除(EMR)のみならず、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も大腸に対して広く行われるようになり、従来外科的切除を要していた病変にも内視鏡下に切除が可能となってきました。
腺腫の中でも異型度の低いものから癌に近い異型度の高いものまであり病理結果によって術後の経過観察について主治医とよく相談していただく必要があります。

 

非腫瘍性ポリープ

過誤腫性ポリープ、若年性ポリープ、過形成ポリープや炎症性ポリープなどがあります。

 

大腸腺腫などの段階で内視鏡下に切除を行っておけば、将来的に大腸がんになるリスクは格段に減少します。
50歳を超えて便通異常や腹部の違和感などを自覚している場合は一度大腸内視鏡検査を受けることをお勧めいたします。

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